瑞穂区役所駅に壁画「四季の旅」の寄贈

地下鉄桜通線瑞穂区役所駅に壁画を寄贈

平成6(1994)年3月30日、名古屋市営地下鉄桜通線の今池~野並駅間(8.6km)が開通し、瑞穂区役所駅が開業しました。瑞穂区役所駅は、大学汐路学舎から東へ300mの最寄駅です。今池~野並駅間の開通を記念して、瑞穂区役所駅にはガラスモザイクによる巨大な壁画「四季の旅」が飾られました。高さ2m×長さ20mにもわたる壁画は、本学園の越原一郎学園長がデザインし、名古屋女子大学から瑞穂区役所駅へ寄贈したものです。

地下鉄桜通線の壁面美装計画は、地下空間が持つ、狭さ・冷たさ・無機質といった面を緩和・解消するために、桜通線全駅に芸術性の高い壁画を設置し、潤いある公共空間を作ることを目的として、名古屋市交通局から発案されました。

壁画制作の経緯とコンセプト

▼壁画の全景

当時、瑞穂区役所駅周辺には大きな企業がなかったため、駅からほど近い本学園に対し、壁画制作の依頼がありました。そこで、本学園の越原一郎学園長が壁画デザインの原案を作成し、それを元に専門業者に下絵作成を依頼しました。

壁画のデザインについては、一貫した個性とまとまりのある印象を付与するため、「あそび」という統一のテーマが設定されました。また、瑞穂区役所駅周辺には、区役所等の行政施設のほかに教育施設が多数あることから、瑞穂区役所駅は「ふれ合いのあるさわやかな空間」をイメージしてデザインされています。壁画の題名「四季の旅」とあるように、ひとつながりの風景の中に、だんだんと移り変わる四季を表現しています。その季節が移り行く中を、冬から秋・夏・春にかけて汽車が走るという遊び心を取り入れた、四季を逆行する旅です。現実にはありえない不思議さが、幻想的な雰囲気を醸し出しています。ポイントは、桜のピンク色の中に新緑の緑色を飛ばすなど、ところどころに離れた色のタイルを配置し、それぞれの四季に関係性を持たせているところです。遠目には気づきにくいですが、細部にまでこだわってタイルを並べ、全体的に調和の取れた配色に仕上げました。この壁画制作は、手間のかかる作業のため、約半年の月日を費やしました。越原一郎学園長は栃木県の制作現場も訪れてタイルデザインの調整をし、また、開業前、3日間を要した瑞穂区役所駅構内への設置の際にも、デザインの最終調整に当たりました。色鮮やかな巨大な壁画は、今も通りがかる人々の目を潤しています。瑞穂区役所駅を通りがかった際には、ぜひご鑑賞ください。